【医学部選び】現役医学生が教える「偏差値別:医学部の選び方」海外の医学部も紹介!ハンガリー医学部、北京大学医学部など

医学部受験

医学部って全国にたくさんあるけど、どこを受けたらいいのか分からない

この記事では「偏差値別:医学部の選び方」をご紹介します!

偏差値が足りない時の対処法、海外の医学部についても解説しています。

偏差値別!おすすめの医学部の選び方

偏差値70以上の医学部受験生

偏差値が70以上ある医学部受験生は「かなり優秀」です。主に有名進学校のトップ層がこのレベルにあると思います。この人たちは「都会の医学部」や「高い研究力を持つ医学部」に合格する可能性があります。

しかし、「受験は水物」と言われるように、受験しても合格するかは誰にもわかりません。偏差値が高い生徒であっても、志望校に落ちることはよくあります。これらの難関大学を目指す人は覚悟を持って受験に臨みましょう

都会の医学部

東京大学、東京医科歯科大学、千葉大学、横浜市立大学、筑波大学、大阪大学、大阪市立大学、神戸大学、名古屋大学、名古屋市立大学、北海道大学、札幌医科大学、京都大学、京都府立医科大学、九州大学、広島大学、東北大学

高い研究力を持つ医学部

東北大学、京都大学、東京大学、九州大学、北海道大学、名古屋大学、大阪大学、筑波大学、広島大学、慶應義塾大学、神戸大学、千葉大学、熊本大学、岡山大学、東京医科歯科大学、横浜市立大学、長崎大学

田舎と都会の大学生活の違いは、この記事で解説しています!

偏差値65〜70の医学部受験生

偏差値が65以上ある医学部受験生は、国公立医学部に合格する可能性がある程度あると言えます。しかし、上に挙げた「都会の医学部」や「高い研究力を持つ医学部」に合格するのは少し難しくなるかもしれません。(チャレンジを否定する気はありません)

模試の判定を参考にしながら、合格可能性をよく考えて受験する大学を決めましょう。

偏差値60〜65の医学部受験生

偏差値60〜65の医学部受験生は、地方の国公立大学医学部のボーダーライン上にいます。あと2−3ほど偏差値をあげるだけで、合格確率を大きく上げることができます。

全国の医学部の中から合格する可能性の高い大学をリストアップし、自分が行きたいと思える医学部を受験しましょう。

偏差値55〜60の医学部受験生

国公立大学医学部に合格するには偏差値が少し足りません。あと2−3ほど偏差値をあげると、地方の国公立大学医学部のボーダーライン上にのる可能性があります。直前期に努力することで、大きく偏差値を伸ばして合格した人もいます。

医学部に行きたいけど、偏差値が足りない人はどうすればいいの?

医学部に行きたいけど偏差値が足りない人の戦略

国公立大学の前期日程だけではなく、他の形式の入試でも受験しましょう

お金がある人なら私立の医学部を受験するという方法もあります。学費が六年間で2000~4700万円かかるので、「入学して通い続けられるか」を良く考えましょう。

防衛医科大学校

防衛医科大学校(埼玉県所沢市)は、1973年に自衛隊の医官の養成を目的として開設されました。防衛省の管轄なので、大学生ではなく、自衛隊の「特別職国家公務員」という扱いを受けます。在学中は月に11万円ほどの手当が出て、卒業後は9年間の自衛隊病院での勤務が義務付けられています。

防衛医科大学校の大学生活

お金をもらいながら医学の勉強ができるという珍しい学校です。卒業後は9年間自衛隊の一員として日本各地で働くので、基本教練という幹部自衛官になるための訓練があります。外泊は基本的に制限され、土日でも許可がないと外出することはできません。また、歩く時の姿勢やアイロンがけが悪いと、先輩から厳しく指導されるという防衛大学校独自の文化もあるようです。

全寮制で二人部屋で生活することになりますが、本棚やロッカーで間仕切りされているので、ある程度のプライベートは守られるようです。防衛大学校と比べてかなり緩い生活のようですが、よく調べておくことが必要です。

「賢者の学び舎 防衛医科大学校物語」という漫画を見れば、実際の大学生活(自衛隊生活)の様子が分かります。普通に漫画として面白いのでおすすめです。

自治医科大学

自治医科大学(栃木県下野市)は、1972年に僻地医療と地域医療の充実を目的に設立されました。医師国家試験の合格率がトップレベルです。卒業後は出身地の県で地域医療に従事することを義務付けられています。新型コロナウイルス対策で専門家として提言を行われた尾身茂先生は自治医大のご出身です。

自治医科大学の大学生活

「地元の県で地域医療に従事したい」という方には、自治医科大学はおすすめの大学です。6年間の学費が2200万円ですが、在学中は貸与され、9年間の地域医療に従事することでその返還が免除されます。大学生活ですが、全寮制であるため学年ごとの団結力があります。寮は男女別であり、相互の行き来は禁止されています。防犯カメラで監視されているので、もし見つかると退寮になるようです。

寮費も安く、駐車場代を入れても月1万円ほどです。グラウンドや体育館も充実していて、スポーツをするのに恵まれた環境です。「自治医大の大学生活は楽しい」という噂はよく聞きます。

医学部の地域枠

厚生労働省は各都道府県に補助金を出して、医学部独自に地域枠を設置しています。地域枠は、自治医科大学と同じように、月15万円の奨学金をもらい卒業後は九年間地域医療に従事します。地域枠は、前期日程の一般入試の枠とは別になっていることが多いので、合格可能性を高めるためには受験するべきです。地域枠とは言っても、卒業してすぐに僻地に派遣されるようなことはなく、大学と都道府県が責任を持って育成してくれるので心配する必要は無いでしょう。

STARS(島根大学、鳥取大学、秋田大学、琉球大学、佐賀大学)の医学部

国立大学なのに偏差値が低く入りやすい大学群を「STARS(スターズ)」と呼びます。具体的には、島根大学、鳥取大学、秋田大学、琉球大学、佐賀大学のことです。最近ではSTARSが有名になっているので、そこまで偏差値が低いという訳ではありません。STARSは田舎にあって立地が悪いと思われるかもしれませんが、佐賀大学は福岡県に近いので博多に遊びに行くことが多いようです。Google Mapで医学部のキャンパスの立地をよく調べておきましょう。

受験科目と立地を参考にして、行きたいと思えるような医学部を探してみましょう。偏差値は隔年で上下することが多いので、偏差値だけを頼りにするのは注意しましょう。

STARS(島根大学、鳥取大学、秋田大学、琉球大学、佐賀大学)医学部の大学生活は?

普通の国立大学の医学部生活です。

地域枠などの制限が無いので、病院勤務医、クリニックの院長、基礎医学研究者、医系技官、国際保健など様々なキャリアから選ぶことができます。「選択肢を広く持っておく」というのは人生においてとても大事なことです。

日本以外の医学部を受験することはできないの?

海外の医学部という選択肢もあります

海外の医学部という選択肢

厚生労働省は海外の医学部を卒業した人にも、医師国家試験の受験資格を与えています。どこの大学でもいいという訳ではありませんが、ハンガリー、中国、韓国、台湾、アメリカ、ドイツなどの国の卒業生は認められることが多いようです。アメリカ、ドイツ、韓国の医学部受験は日本よりも熾烈な争いです。

前例があるかどうかが大事になってくるので、海外の医学部に進学したいという人は、その医学部を卒業して日本で医師として働いている人がいるかを確認しておきましょう。

海外の医学部の中でも、メジャーなハンガリー国立大学医学部(HMU)北京大学医学部留学プログラムについて解説します。

ハンガリー国立大学医学部(HMU)

ハンガリー国立大学医学部(HMU)のメリット

ハンガリー国立大学医学部(HMU)とは、日本からの医学部入学支援プログラムの名前です。「ハンガリー医科大学事務局」という組織が、日本人学生のハンガリーの医学部への入学を支援してくれます。これはあくまで支援で合格を保証するものではありません。

入学できる医学部は以下の4つです。

  • 国立センメルワイス大学医学部
  • 国立デブレツェン大学医学部
  • 国立ペーチ大学医学部
  • 国立セゲド大学医学部

ハンガリーの国立大学医学部は長い歴史と伝統があり、世界中から学生を集めて、英語で授業を行うことにより、国際的な競争力を高めようとしています。ハンガリー出身者だけではなく、アメリカ、ドイツ、フランスなどからも多く学生が来ているようです。

日本からの学生は、まずは医学部予備コースに入り、医学部本コースに合格できるように英語と理科を学びます。基本的に日本人の学生は英語力が足りないことが多いので、ここで英会話を鍛えるようです。その後、医学部本コースに入学し、6年間英語で医学を学びます。

授業料ですが、医学部予備コースが約60~80万円、医学部本コースが年間約180万円(6年間で約1100万円)で、日本の私立大学医学部の3分の1程度です。

このように、ハンガリー国立大学医学部のメリットは①英語で医学を学べること、②入学が簡単なこと、③授業料がそこまで高くないことの3つです。

日本の医学部受験よりも簡単そうだね!でも、デメリットはあるの?

ハンガリー国立大学医学部(HMU)のデメリット

ハンガリー国立大学医学部(HMU)のデメリットは、留年率・退学率の高さです。

ハンガリーに限らず、海外の医学部は進級判定が厳しく、6年間ストレートで進級できる人は30%ほどのようです。日本の国立医学部のストレート進級率は80%ほど、私立医学部では60%ほどであることを考えると、進級難易度ははるかに高いと言えます。

北京大学医学部留学プログラム

北京大学医学部留学プログラムのメリット

北京大学医学部留学プログラムは、ISI国際学院という中国語教育を専門としている会社が運営するプログラムです。日本人の学生を採用し、現地での授業について行けるように予科コースで中国語を教えて、中国の大学医学部に入学できるようにするサポートするという流れです。

北京大学医学部の日本人採用枠が減ったため、首都医科大学、大連医科大学など、北京大学医学部以外にも進学するようになったようです。

北京大学医学部留学プログラムのデメリット

中国語で医学を学ぶこと

北京大学医学部は中国人の学生が多く在籍しているので、授業は中国語で行われます。もちろん、ベッドサイドで患者さんと中国語で会話するので、かなりの中国語が必要です。中国にゆかりのある人、中国語を専門的に学びたい人にとっては良いかもしれませんが、医学の共通言語は英語なので中国語の必要性は低いと言えます。

進級と卒業が大変

やはり海外の大学医学部なので「入学は簡単で卒業は難しい」です。日本の医学部は合格すれば95%以上の確率で医師になれますが、中国の医学部は入学してから留年や退学がかなりあるようです。中国の医学部に行きたい人は、進級難易度を入念に調べておきましょう。

医学部受験に関する記事を他にもたくさん書いているので、是非ご覧ください。

コメント